退職後の夢は世界一周の旅 クルーズのメリット・デメリット
退職後は時間もあるし、今まで忙しく長期の旅行ができなかったので、世界一周の旅行をしてみたいと思う方も多いことでしょう。船に乗れば、黙っていても次々と観光地に連れて行ってくれて、レストランを調べたり、予約の必要もありません。船内は日本語でOK、いろいろなイベントが毎日開催され、飽きることがありません。シニアにとっては夢の旅行ですね。
こんな夢のような旅行に憧れますが、実際には、クリアしなければならないことがあります。
1.旅行期間ー3か月も家を空けられるか?
世界一周クルーズは約100日の旅行になり、3か月以上家を留守にすることになります。夫婦二人きりでくらしている場合、家の管理、郵便物の保管などをどうするか事前に考えておかなければなりません。
郵便物については、旅行や帰省など、長期間不在となる場合は、不在となる期間(最長30日)をあらかじめ最寄りの郵便局に不在届を提出すれば、その期間内に到着した郵便物等は、届出期間終了後に配達してもらえます。30日が限度ですから、誰かに受け取ってもらわなければなりません。
家や庭の管理は、同居の家族がいれば、そういう心配もしないで長期の旅行ができますが、夫婦二人暮らしならだれにお願いするかなどの対策を考えないとなりません。
2.世界一周クルーズの費用はどれくらい?
飛鳥Ⅱ 5875,000円~
ピースボート 1290,000円~
サン・プリンセス 1255,000円~
3つのクルーズを比較すると、飛鳥Ⅱが圧倒的に高いです。飛鳥Ⅱの場合、フォーマルナイトと言って、ディナーに参加する時、女性はドレスや着物、男性はタキシードやスーツを着用しなければなりません。103日の旅程で、フォーマルナイトが何回もあるので、ドレスも1着という訳にはいきません。旅行の費用だけでなく、事前の準備にも相当な費用がかかります。
一方、ピースボートやサン・プリンセスは、カジュアルな雰囲気で、フォーマルナイトとなっていてもカジュアルな服装で参加される方も多く、あまり気にしないで参加できます。それでも、夫婦2人の参加費用が約250万円。その他の船内チップなど含まれていない費用を考えると、300万円以上は用意しなければなりません。
退職金がまとまって入りますが、それを旅行費用に充ててしまうのは危険です。リタイヤ後の世界一周クルーズを考えているなら、退職前から旅行費用を積み立てておくのが賢明なやり方だと思います。
3.クルーズのメリット
・日本発着のクルーズは英語力がなくても、安心して参加できます。
・船で移動するため部屋と食事はついているので、自分でホテルを手配したり、レストランを予約したりする必要がありません。
・トラブルがあっても、日本語で対応してもらえます。
・ショーやセミナーなどいろいろな催しが開催され、自由に参加できます。参加しないのも自由なので、時間を有効に使えます。
・寄港地では、有料のオプショナルツアーも用意され(無料の市内観光などがついている場合もある)観光も選ぶことができます。
4.クルーズのデメリット
・費用が高い。ただし、申し込みが早ければ割引きがあります。
・コースが決まっているので、自分の行きたい所ではないことがあります。クルーズの場合、寄港地で下船しないという選択肢もあります。
・他人と一緒に食事をしなければならない。(小金虫の個人的な見解です)
・日本からレンタルしたWI-FIは利用できません。船のWI-FIの利用料が高いです。
5.2020年日本発着クルーズ予定
費用や留守中の問題がクリアできたら、クルーズを選択します。各クルーズごとにコースや寄港地が違います。
飛鳥Ⅱ 2020年世界一周クルーズ 103日間 16か国、25寄港地となっています。
クラブツーリズムHPより
・Aコース 横浜発着 2020年4月2日(木)~7月13日(月)
・Bコース 神戸発着 2020年4月3日(金)~7月14日(火)
サン・プリンセス世界一周クルーズ 98日間 20か国31寄港地となっています。
・横浜発着 2020年5月7日(木)~2020年7月23日(木)
サン・プリンセス2020年横浜港発着 太平洋一周クルーズ78日間
オーシャンドリーム号 ピースボート 地球一周の船旅
ヨーロッパ&南太平洋コース
横浜発着 2020年8月19日(水)~2020年12月3日(木)[107日間]
神戸発着 2020年8月20日(木)~2020年12月4日(金)[107日間]
アフリカ・南米・オセアニアコース
横浜発着 2020年12月13日(日)~2021年3月30日(火)[108日間]
神戸発着 2020年12月14日(月)~2021年3月31日(水)[108日間]
ゼニス号 ピースボート 地球一周の船旅
ピースボートHPより
横浜発着 2020年4月8日(水)~2020年7月17日(金)[101日間]
大阪発着 2020年4月9日(木)~2020年7月18日(土)[101日間]
6.まとめ
・クルーズは、船のランク、部屋のランクによって大きく費用が変わります。1番安い部屋の場合、寛ぐ場所はほぼベットの上のみ。窓からの景色も船の内側になります。飛行機でいうとエコノミーでしょうか。それが、バルコニーつきのお部屋になると、部屋の広さも1.5倍位になりソファーもついていますので部屋でゆったり寛ぐことができます。朝食をルームサービスにすると、バルコニーで海を見ながらの朝食を食べることもできます。飛行機でいうビジネスクラスですね。しかし、費用は数倍に跳ね上がります。さらの、スィートルームになれば、船によって専用バトラーさんがついたり、専用レストランで特別な食事がついたりと、飛行機のファーストクラス並みの食事がでます。もちろん費用は平均サラリーマンの年収位、部屋によっては数千万円が必要です。
・退職後の夫婦での旅行なら、まず出せる費用から日数、コース、船のランクを決めることが大切です。クルーズは、宿泊代、食事代込みの料金ですが、寄港地の観光やオプショナルツアーなどに別途費用がかかります。 何十年も働いたご褒美なので、ここは奮発したいところですが、人生最後の旅行ではないので、今後の旅行計画と合わせてプランを決めるべきです。
・クルーズの食事は、朝食バイキングなどは、周りを気にせず2人で食べることができますが、ディナーのコース料理の場合は、他のお客さんと一緒にテーブルを囲みます。船によっては、ドレスコードがフォーマルやセミフォーマルと指定されますので、フォーマルの場合、女性ならロングドレス、着物。男性ならタキシード、スーツなどの準備が必要です。
・船の施設を十分に楽しむなら、水着や運動着、シューズなども持参します。どうしても、食べすぎ、運動不足になりがちなので、シニアの場合は特に船内のジムを利用したり、デッキを利用してウォーキングをしたり、運動を心がけます。もちろん、ヨガやダンスなどの無料参加の催しもあります。
・クルーズ旅行は、出発地が日本の場合、当然日本人が多いので、日本人スタッフがいたりします。語学力に不安があるシニアには安心して旅行ができます。