顔認証システムでサクッと出国、入国 5空港で利用可能に
2018/11/14
せっかく優先チェックイン、優先セキュリティーを通っても、出国審査の長い列にうんざりすることがあります。しかし、この風景はもう過去のものになるつつあります。
以前、書類を書いて指紋の登録しておくと、海外から帰ってきたとき、機械で手続きできるようになり便利!と思っていたのですが、その機械も数年で顔認証になってしまいました。
オットは、今年の4月のハワイからの帰国時に指紋認証の手続きをして、8月のイタリアからの帰国時には顔認証になっていました。「わざわざやらなくてもよかったじゃん。」とオット。書類を書いたり、指紋を登録したり、結構面倒だったんです。下の写真が指紋認証システムの機械です。
画面に手順が表示され、それに従って指紋を機械で読み取ります。(画面下の白い所)パスポートは、手前の黒い所で読み取ります。
この秋に出国に加えて入国(帰国)でも顔認証システムが使えるようになります。このシステムは、指紋認証と違って事前の登録が必要ありません。
顔認証システムについて紹介します。
1.顔認証システムって
顔認証ゲートは,IC旅券のICチップ内の顔の画像と,顔認証ゲートのカメラで撮影した顔の画像を照合して本人確認を行います。照合により本人確認が完了し問題がなければ,ゲートを通過することができます。顔認証ゲートを利用した場合には,入国審査官から旅券に証印(スタンプ)を受ける必要がありません。(法務省 顔認証ゲートの本格導入について(お知らせ)より)
ICチップ内蔵のパスポートを持っていることと、1人で機械操作ができること、身長が135cm以上あることが条件となります。
当然、パスポートにスタンプは押されません。スタンプが欲しい場合は、機械の近くに職員の方が待機しているので、その方に言えばもらえます。
法務省HPより
2.どの空港でも使えるの?
5つの空港で利用できます。日本人帰国の手続きではすでに運用されています。
日本人帰国 | 日本人出国 | |||
成田空港第2,3ターミナル | 6月11日(月) | 15台 | 10月 3日(水) | 14台 |
成田空港第1ターミナル | 6月18日(月) | 16台 | 10月22日(月) | 16台 |
羽田空港 | 7月 9日(月) | 10台 | 10月31日(水) | 13台 |
中部国際空港(セントレア) | 7月30日(月) | 6台 | 11月 7日(水) | 9台 |
関西国際空港 | 7月23日(月) | 12台 | 11月21日(水) | 15台 |
福岡空港 | 8月 9日(木) | 5台 | 11月28日(水) | 6台 |
法務省は、2020年のオリンピックの年には、4000万人の外国からの観光客を見込んでいます。このため、顔認証システムを導入して、日本人の手続きを機械化し、より多くの入国審査官を外国人の審査に充て、審査の厳格さを維持しつつ更なる円滑化を図ることを目的としています。
3.使い方
①旅券の読み取り
顔写真のあるページを開き、青色のLEDが点滅している旅券リーダにのせます。手の平でパスポートが浮かないように軽く押さえます。
②顔写真の撮影
正面のハーフミラーで撮影しますので、帽子やサングラスを外して、正面を見て静止します。
③ゲートの通過
顔認証が終わるとLEDライトが光り、ゲートが開きます。
4.注意点
・スタンプ(証印)を希望する場合は,顔認証ゲートの通過後,出国手続時には航空機への搭乗前,帰国手続時には税関検査前までに申し出ないと、後からはできません。
・保険請求などで、出入国記録が必要な場合は、出帰国記録に係る開示請求手続(手続をご案内するページへ移動します。)を行えば、必要な書類は出してもらえます。
5.まとめ
・5空港での運用開始です。成田、羽田は特に台数が多く、スムーズに手続きだ出来るようになります。
・海外旅行の出入国の手続きが機械化されることで時短になり、その分ゆっくりする時間が増えます。ラウンジが利用できるようにSFCやJGCがあると楽しみが増えます。成田はプライオリティパスが活用できるところがないのが残念です。
・今の所、他の空港での運用は発表されていませんが、これが国際便が発着するどこの空港にも設置され、出入国手続きが無人化される日もそう遠くないのではないでしょうか。
・機械の近くには、係員さんが待機しています。初めてで、ちょっと戸惑っていると声をかけてくれます。
・正面を見て、じっと画面を見ないで目がキョロキョロしてしまうと、機械が読み取れず時間がかかります。正面を向いたら目線を動かさず、5秒はじっとしていましょう。