パスポートが新デザインに　2020年2月4日申請分から

２．新しくなったところは？

表紙と個人情報のページは変更ありません。

出入国のスタンプを押す査証（VISAS)のページが今までページを表す数字のデザインから、「冨嶽三十六景」のデザインに変わりました。

2020年旅券冊子のデザインになった「冨嶽三十六景」24作品（PDF）

３．パスポート基礎知識

・パスポートの種類

日本のパスポートは5種類あり、それぞれ表紙の色が違っています。

紺色

5年一般旅券　有効期限が5年のもの。20才未満の場合、この5年旅券しか申請できません。子供の場合、成長と共に顔が大きく変化するからです。0歳児など署名ができない赤ちゃんもこの旅券です。その場合保護者が署名し、署名の脇に「by　○○　Mothre」など代筆した人の名前と関係をかく「代理署名」が認められています。

有効期限が短いので、査証ページは、32ページなので、「冨嶽三十六景」も16作品になっています。

申請費用11000円　12歳未満は6000円（12歳の誕生日の前々日までに申請）

赤色

10年一般旅券　有効期限が10年のもの。査証ページは48ページあり、「冨嶽三十六景」24作品となっています。

申請費用16000円

結婚などで名前が変わった場合には、パスポートを新しくしなければなりません。その場合には、名前など変更部分の記載を直し、有効期限は変更しない

「記載事項変更旅券を申請（名義変更）」の場合、申請費用は6000円です。有効期限があまり残っていなければ、切替申請で新しくパスポートを作った方がお得です。申請費用は5年11000円、10年16000円です。

濃茶色

外交旅券

外交の為に渡航する人に発行されるパスポートで、有効期限は1年です。外交官だけでなく、同伴者にも発行されます。「外交ビザ免除」、「荷物検査免除特権」、「不逮捕特権」などの特権が与えられています。

緑色

公用旅券

国の公務で外国へ渡航する本人とその同伴者だけに発行されるパスポートです。国会議員や特別職国家公務員、青年海外協力隊などに発行されますが、有効期限は出国から帰国まで。個人の海外渡航には使用できません。

茶色

緊急旅券

渡航先でパスポートの紛失や盗難にあった場合に緊急的な措置として発行されるパスポートです。有効期限は1年です。なお、パスポートの紛失、盗難にあった場合、帰国するだけのための「渡航書」というのがあります。これは2営業日で発行してもらえるので、海外旅行の日程をあまり変更しないで帰国できます。一方緊急旅券は2週間程度かかるので、留学中や長期滞在をしている人向きです。

４．まとめ

・海外旅行の必需品のパスポート。ヘンリー＆パートナーズの「パスポートインデックス」で堂々の1位です。ビザなしで渡航できる国は、現地空港などでアライバルビザが取得できる滞在先も含め、190ヵ国。偽造しにくいパスポート＝信用ということで最強のパスポートと言われています。

・パスポート申請は、各都道府県の受付窓口と一部の市町村の受付窓口でできます。今までは各都道府県の旅券事務所で受付ていましたが、権限移譲により各市町村窓口でできるようになりました。自分の住んでいるところは、県の旅券事務所なのか市町村窓口なのかは外務省HPの「パスポート申請先」から確認できます。また、申請用紙はネットで入所できますが、申請は本人、または代理人が直接窓口に行かなければなりません。受け取りは本人のみで、代理での受け取りはできません。

・査証ページには出入国時にスタンプが押されますが、自動ゲートではスタンプは押されません。スタンプなしでも支障はありませんが、記念にとスタンプが欲しい場合は、ゲートを抜けたところに係官がいるブースがあるのでそこでスタンプを押してもらいます。

・年々海外旅行をする人が増えているので、パスポート申請窓口は混んでいます。時間に余裕を持つことと、必要書類の漏れのないようにすることが大切です。せっかく長時間待って申請しようとしても、不備があればまた出直しになってしまいます。特に代理人申請の場合、注意が必要です。

小金虫

新しいデザインのパスポート、かっこいいですね。日本のパスポート！って感じ。