「JAL国内線特典航空券PLUS」手数料値下げでも使い難さは変わらず ただの値上げじゃない?
こんにちは、小金虫です。
日本航空(JAL)は、2023年4月12日搭乗分から導入する、国内線の新しい特典航空券「JAL国内線特典航空券PLUS」の変更手数料がいつの間にが値下げされてました。
この2年、コロナで国内旅行も自粛ムードで、せっかく貯めたマイルの有効期限が気になっている方も多いのではないでしょうか?まずマイルを貯めようと思う動機は、「タダで飛行機に乗れる」ですよね。ただし、マイルで乗れる席数というのは決まっていて、予約時に席があるとは限りません。せっかくマイルがあっても空席がなく使えないということがありました。
そこでJALでは、追加したマイルでよければ席を用意しますよ、という「JAL国内線特典航空券PLUS」という制度を発表しました。今回は「JAL国内線特典航空券PLUS」のルールをもう一度確認したいと思います。
1.マイルを貯めるには
JALマイレージ会員になってJALの飛行機に乗るとマイルが貰えます。一般会員(クレジットカードなし)だと東京-沖縄で738マイル、往復で1,476マイル。約1,500円分のマイルが貰えます。しかしJALゴールドカードをつくれば25%のボーナスマイルがつきます。とはいっても、年に数回飛行機に乗るだけでは特典航空券の発券マイルにはいきませんよね。
小金虫は陸マイラーです。陸マイラーとは、飛行機に乗らないでマイルを貯める人のことです。元々はANAのマイルを貯めていて、現在約70万マイル持っています。これのほとんどはポイ活で貯めたものです。今はリタイヤしてポイ活も大型案件はできなくなっていますが、それでも年会費無料のクレジットカードを1枚作れば3,000Pぐらいは貰えます。これをJALマイルに交換すると1,500マイル。TポイントやDポイント、楽天ポイントなどもマイルに交換できます。すると1年貯めると、沖縄片道位の必要マイル数は貯まります。
小金虫はハピタスをよく利用しています。マイルを貯めるだけでなく、ポイントの交換先が多くいろいろなポイントに交換できます。
2.マイルを特典航空券と交換する
羽田ー那覇の必要マイル数は、片道7,500マイル、往復15,000マイルです。予約には空港ごとに必要マイルが決められていて羽田370マイル、那覇240マイルが必要なので、片道7,500+370+240=8,110マイルが必要となります。
8,110マイル貯まったので、夏休みに沖縄に行こう!と思って予約サイトを開いても「空席なし」ということもあります。特に夏休みのお盆前後、冬休みの年末年始は黙っていても予約が入る時期なので、無料の人に席は回ってきません。元々空席があるなら、お客様に還元しようという特典航空券制度ですから当然のことですね。
だから特典航空券を取るなら、かなり前(予約は旅程の最終区間出発日の前日起算で360日前の日本時間10:00からできます)から予約する必要があります。とはいっても国内旅行、そんなに前から計画してる人は少ないと思います。
3.JAL国内線特典航空券PLUS
特典航空券予約が取れないという不満の声に対応したのが「JALグループ国内線 いつでも特典航空券」です。羽田ー那覇の必要マイル数は、片道7,500マイルのところ、一般席に空席があれば片道24,000マイルで予約ができるというものです。7,500マイルの約3倍。小金虫的にはなんか7,500マイルで乗れるのに・・・と思ってしまいます。
この「JALグループ国内線 いつでも特典航空券」の進化版が「JAL国内線特典航空券PLUS」です。以前の「JALグループ国内線 いつでも特典航空券」とはかなり変わっています。
・JALグループ国内線 いつでも特典航空券
必要マイル数(1区間)Aー13,000マイル、Bー24,000マイル、Cー40,000マイル
・JAL国内線特典航空券PLUS
必要マイル数(1区間)
ゾーン | 基本マイル | 追加マイル |
A | 4,000 | ~15,500 |
B | 5,000 | ~18,500 |
C | 6,000 | ~19,500 |
D | 7,000 | ~26,000 |
E | 8,000 | ~33,000 |
F | 9,000 | ~37,500 |
G | 10,000 | ~42,000 |
〔直行旅程〕必要マイル早見表 (片道/1区間)からゾーンの空港が分かりますが、かなり細かくなっていて使い難い印象を受けました。
羽田ー那覇はFゾーンになります。今は基本マイル7,500マイルですから、1500マイルの値上げとなります。「JAL国内線特典航空券PLUS」は2023年4月12日搭乗分から適応なので、実際基本マイルで乗れる日がどれだけあるのかは不明です。
なお空港ごとに必要だったマイルは、現金の支払い(クレジットカード払い)となります。
4.JAL国内線特典航空券PLUSのデメリット
・予約変更不可 変更する場合は一旦キャンセル 取り消し手数料1,000円
・当日の前倒し不可
今までの特典航空券は、前日までなら予約の変更ができ、当日の日程が変わった場合、空席があれば前倒しして搭乗が可能でした。それが全くできなくなり、なおかつ手数料がかかります。この手数料、発表当初は3,100円でした。「JAL国内線特典航空券PLUS」への変更については利用者からの反発もあり、いつの間には値下げされてました。
5.JAL国内線特典航空券PLUSのメリット
メリットもあります。
今まで乗り継ぎの場合、2区間分のマイルが必要でしたが、羽田からだと鹿児島乗り換えの屋久島や種子島など必要マイル数が減少。離島への旅行にちょっとお得になります。
ファーストクラスも予約できるようになります。ファーストクラスはCゾーン(東京ー大阪)で基本12,500マイル~23,000マイルになっています。
6.まとめ
JALの特典航空券は、たくさんマイルを持っている人しか使えなくなるのではないでしょうか。小金虫はメインはANAですがJALもJGC修行をしたのでJALマイルも貯めています。しかしJALのクレジットカードと、ポイント交換(交換比率が50%)なので年間いくらも貯まりません。基本マイルが上がっているのに、さらに時間帯で追加マイルも必要となれば、使う所がなく期限がきてしまいそうです。マイルをeJALポイントに交換してチケットの購入に充てたり、JALショッピングポイントに交換して買い物に使おうとしても、交換単位が5,000P、10,000Pとかなりの無駄がでそうです。特典航空券が取れないなら1マイル=1円で使えるところを増やし、端数まで使い切れるようにしてほしいです。