「アンティーク」のあん食パンに挑戦 バターとのコラボが最高
近くのショッピングセンターに入っている「アンティーク」。そばを通るとパンの焼きあがるおいしい香りに引き付けられてしまいます。その中でもお気に入りは、あんこを練りこんだ食パン「太っちょ王様のあん食パン」です。あんぱんとはまた違ったおいしさがあります。
「焼きたてのふわふわあん食パンが食べたい!」という気持ちが抑えられず、作ってしまいました。
1.材料(1.5斤型)
食パンのレシピは、20年前から愛用している「焼きたてのパン作り(島津睦子)」のものです。飽きのこない味で、この生地でハンバーガーのバンズも作ります。あんこは粒あん派です。お好みでこしあんでも。
強力粉 | 350g | スキムミルク | 7g |
塩 | 7g | 水(36℃ぐらい) | 230g |
ドライイースト | 5g | 砂糖 | 18g |
ショートニング | 18g | あんこ | 120g |
2.作り方
①水を電子レンジで700wで30秒温めました。これで35℃になりました。500wなら30秒で温めて、温度が足りないなら10秒ずつ足していって35~36℃まで温めてください。
②強力粉、塩、ドライイースト、砂糖をこね機に入れ、スイッチを入れます。粉が全体に混ざったら温めた水を少しずつ入れます。パン焼き機を使う場合は、材料を入れて生地を作るメニューにして1次発酵までお任せで作ります。手捏ねのときは、手のひらのつけ根に力を入れて捏ねます。
③パンこね機で5分こねたら、ショートニングを入れ、さらに20~30分こねます。パン生地の表面のざらざら感がなくなるまで捏ねます。今回は30分捏ねて、さらに10分捏ねました。機械が古くなって捏ねる力が弱まっているのか時間がかかっています。
④こね終わったら、手で薄くのばします。指が透けて見えるくらいの薄い膜に延びればKOです。
⑤ボールの内側にショートニングを塗って、そこに捏ねあがった生地を丸めて、綴じ目が下になるように置きます。
⑥ガスオーブンの発酵機能で一次発酵をさせます。今回は40℃で30分に設定しましたが、膨らみが足りなかったので10分延長しました。パンの発酵は、気温や室温で変わるので、いつも少し少な目に設定して様子をみるようにしています。
⑦40分後は大きさが2倍くらいになっていました。指をさして、穴が戻らなければ1次発行終了です。
⑧生地は、打ち粉をした台にのせガス抜きをします。それを3等分に切り分け、切った断面が内側に入るように丸め、綴じ目を下にして濡れふきんをかぶせ、15分休ませます。(ベンチタイム)食パンの時は、3等分した後に秤で計って、重さが同じになるように調整します。
⑨食パン型にショートニングを塗っておきます。
⑩生地を綿棒で長方形に伸ばし、真ん中に3等分した1つのあんこをのばしていきます。両端が真ん中で合わさるように折り、綴じ目をしっかりくっつけます。手前から生地を丸めていきます。それを3つ作ります。
⑪食パン型に丸めた生地を並べ、ガスオーブンの中に霧吹きをして、40℃に設定して30分保温で2次発酵させます。生地が食パン型の8~9分目まで膨らんでいたら、二次発酵が終了です。今回は30分で8分目まで膨らみました。小金虫は9分目まで膨らませるようにしていますので10分延長しました。食パン型のふたを閉めます。
⑫ガスオーブンを180℃に設定して温めます。余熱が完了したら、食パン型を入れて30分焼きます。焼きあがったら、ふたを閉めたまま、2~3回20㎝ぐらいの高さから落とします。これは、型から出した時の型崩れを防ぐためのものです。
⑬型から食パンを出して、冷まします。
3.保存
2日位なら、ビニル袋に入れて保存します。冷凍保存する場合は、食べやすい大きさに切って、ひとつずつラップにくるんで冷凍します。生の感覚を楽しむなら電子レンジ、トーストを楽しむならトースターで温めて食べます。
4.注意点
・気温や室温によっても発酵の温度や時間が変わってきます。発酵が十分でないときは時間を延長します。10分くらいずつ延長して様子をみます。夏場は低め(35℃)、冬場は高め(40~45℃)の温度設定でいいと思います。指を入れて、穴が戻らなければ発酵完了です。
・こね機がない場合は、手こねでも作れます。手こねの場合は、手のひらの付け根あたりでしっかり体重をかけて伸ばし、伸ばしたら丸くまとめ、何回も繰り返します。生地が薄く伸びればOKですが、心配なら生地温度を測ってみます。30℃ならOKです。
・食パン型がない場合は、パウンドケーキ型で山形で焼くこともできます。パウンドケーキの幅に合わせて生地を丸めます。
5.まとめ
・焼き上がりは、ふわふわの食パンができました。しかし、渦巻き状にあんこが見えるはずでしたが、うまくできませんでした。パン生地を3つに分けないで一つの長方形にして、あんを全体に伸ばして巻いていくと確実に渦巻きになります。
・あんこが甘いので、食パンの方は甘さ控えめで作っています。
・焼きたてにバターをつけると、あんこの甘さとバターの塩気がベストマットです。
・「太っちょ王様のあん食パン」は、あんことパン生地にけっこう隙間があります。あんこの水分が多いと隙間ができます。茹で小豆の缶詰めを使う場合は、なべに小豆を開けて加熱し水分を飛ばして使うと使いやすいです。