ハワイ ザ・バス値上げ ICカード本格的導入に
ザ・バスの1日券は大人1人5.5ドル。どこまで乗っても、何回乗っても5.5ドルなので、観光や買い物に便利で、ハワイでは必ず利用していました。今回その1日券が廃止されるというので、ザ・バスの値上げ事情について調べてみました。
1.ザ・バスの値上げ
運賃値上げ案がホノルル市議会に提出され、現在審議中だそうです。今後は運賃引き上げ案に関する公聴会が、オアフ島各地で開催される予定で、値上げはその後になり実施時期はまだ未定です。
運賃値上げ案
大人 | 子供 | シニア・障がい者・メディケア受給者 | ||
1回券 | 現在 | 2.75 | 1 | 1 |
新料金 | 3 | 1.25 | 1.25 | |
1日券 | 現在 | 5.5 | 2.5 | 2 |
新料金 | 廃止 | 廃止 | 廃止 | |
1か月パス | 現在 | 70 | 35 | 6 |
新料金 | 80 | 40 | 20 | |
年間パス | 現在 | 770 | 385 | 35 |
新料金 | 廃止 | 廃止 | 60 | |
ホロカード | 新料金 | 7.5 | 3.75 | 2.5 |
1日券が廃止となっていますが、廃止になるのは下の写真の紙の1日券です。このチケットは乗車するときに、「1DAY PASS プリーズ。」と言って料金を機械に入れると運転手さんから手渡されます。その後は、このチケットを見せるだけでバスに乗れます。
この紙のチケットの代わりに導入されるのが「ホロカード」です。1日に2回乗車した時点で自動的にワンデー・パスの扱いになり、翌日の午前2:59まで何回でも乗車できます。
2.ホロカードとは
ホロカードは、Suicaと同じような交通系ICカードです。日本の交通系ICカードと違って、機械にタッチするのは乗車時の1回のみ。バスの中でチャージはできません。残高不足の場合は現金で支払います。チャージはパソコンかコールセンターに電話して音声ガイダンスに従って操作をすればできるそうです。
このホロカードの利用については2018年に発表されました。2019年から利用開始になっていたようですが、まだ、本格的導入は未定で、ホロカード利用者を選定して実証実験を行っているようです。
アロハストリートでは、ホロカードについてインタビュー記事を載せています。
本格的に導入されれば、ザ・バスのオフィス、フードランド、セブン・イレブン、シティー・ホール、ハワイ大学、ハワイ・パシフィック大学の本屋、タイムズ・スーパー・マーケットで販売されるそうです。
3.ホノルル鉄道一部開通
ホノルル鉄道を利用する場合に、ホロカードが使えるそうです。料金もザ・バスと同じになるそうです。空港からアラモアナセンターまで1人3ドルで来れるということです。
現在、ザ・バスは、空港からアラモアナセンターまでの路線がありますが、大きなスーツケースは持ち込み不可となっています。そのため、観光客はレンタカーやタクシー、送迎サービスを利用してホテルまで行っています。小金虫はチャーリーズタクシーを利用しているので、いつも35ドル支払っています。それが6ドル+アラモアナセンターからホテルまでのタクシー代で済むことになります。
ホノルル鉄道は、ホノルルの渋滞緩和のために計画されましたが、工事費の高騰により工事が大分遅れています。2020年10月に東カポレイ−アロハスタジアム間を開通する見通しだと発表しています。
観光客が利用する空港からアラモアナセンターまでの開通は、2026年以降になりそうです。
4.まとめ
・レンタカーを利用しない小金虫夫婦にとって、ザ・バスは観光の足です。5.5ドルで1日乗れるのでお得感があります。ホロカードの導入で、さらに利用しやすくなると思います。バス料金は、1年ごとの0.25ドルずつ値上がりしている印象です。短い距離を1回しか乗らない場合は、3ドルはちょっと高い気がします。アラモアナセンターとヒルトンやワイキキのホテル間はトロリーバスが無料(JCBカードのサービス)で利用できるので、その場合はトロリーバスを利用します。
・ホロカードは、チャージ不足の場合は現金の支払いになるので、残高がどのように確認できるのか今回は分かりませんでした。本格運用になればさらに情報がでてくると思います。
・ホノルル鉄道は、当初の予定だと2020年にはアラモアナセンターまで開通予定でした。しかし現在のところアラモアナセンターまで開通するのは2026年と発表されていますが、もっと遅れる可能性もあります。工事の費用が倍くらいに膨らんでいるからです。空港からアラモアナセンターまで開通すれば、ホテルまでのタクシー代がかなり節約できます。