シニア旅行を楽しむならSFC必須 50代でも遅すぎないSFC修行
海外旅行(飛行機で行く国内旅行も)の場合、早目に空港に行くので待ち時間が長いですね。2時間前には空港着は常識ですが、当然空港まで遠いので、途中のアクシデントの備え、早目に家をでることになります。
そうなると、3時間前に着いてしまったしまったなんてことはよくあることでした。
ある2組のシニア夫婦の時間の過ごし方をみてみましょう。
1.ゴールドカードを持つAさん
「3時間もまだあるな、どこか入って腹ごしらえでもするか。」
とレストランが並ぶエリアに行き、食事をしました。メニューを見ると結構高いです。二人で食事をし、ビールを飲むと支払いは6,000円でした。
それでも、まだ時間があります。そこで、ゴールドカードを持っているAさんは、カードラウンジに行くことにしました。カードラウンジはゴールドカードと航空券を持っていれば入れるラウンジで制限エリア外にあります。
そこで、柿の種をつまみに、缶ビールを飲んでゆっくりしました。
2時間前になったので、チェックインをしようとカウンターに行くと、そこは長蛇の列でした。なかなか列が進まず時間が過ぎていきます。やっとチェックインをすませ、保安検査場に行くと、そこも人であふれていました。やっと保安検査も終わり、出国審査も終わり、ほっとして(精神的すでにお疲れ)ゲートに行きました。
ゲートではすでに優先搭乗が始まっていましたが、エコノミーのチケットのAさんはそこでも長い列に並んで搭乗を待ちます。
やっと自分の座席についた時にはドドーと疲れはてているAさんでした。(SFCを取る前の小金虫家族の実話です)
2.SFCを持つBさん
3時間前に空港についたBさんは、エコノミーのチケットですが、エコノミーのカウンターではなくビジネスカウンターに行きます。
すぐチェックインをすませ、預けたスーツケースには赤いプライオリティタグがつけられました。
保安検査場はたくさんの人が並んでいますが、その横にスターアライアンスゴールドトラックと書かれたブースがあり、そこに入っていくとすぐ保安検査も終わりました。
出国審査が終わっても、まだ十分時間があります。Bさんが直行したのはANAラウンジです。
ラウンジでは、いろいろな飲み物と食べ物が並んでいるカウンターがあり、奥には調理場があり、うどんやカレーなど注文することができます。今日は、お寿司の提供もあるようで、職人さんがその場で握ってくれています。
席を確保したBさんは、ビールサーバーから冷えたビールをグラスにつぎ、お寿司と唐揚げを持ってきて時間までゆっくり過ごしました。窓の外にはANAの飛行機が並んでいて、準備が終わった飛行機から順に飛び立っていきます。
時間がきたので、ゲートに向かいました。優先搭乗が始まっていて、すぐにチケットを見せてボーディングブリッジに入り、座席に着きました。離陸まで時間があるので備え付けのANA情報誌を見ながら、免税品などをチェック。(SFCがあってよかった!!!)
気持ちは旅先に飛んでいます。
3.SFCとは
スーパーフライヤーズカードと言って、クレジットカードであり、ANA上級会員証でもあるカードです。
クレジットカードですから、カードの年会費を払うことによってずっと上級会員の資格を保持できます。しかし、このクレジットカードは通常のカードのようにだれでも申しこむことができません。
ANAとスターアライアンスの飛行機に乗って、プレミアムポイント(PP)を50,000ポイント貯めた人だけが申し込めるカードです。ANAのみの搭乗でもいいのですが、スターアライアンスの飛行機搭乗と合わせるときは半分以上はANA利用という条件があります。また、ポイントのカウントは1月から12月までの搭乗で、次の1月が来るとリセットされます。
貯めたPPによって、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドと上級会員としてのステータスが与えられ、いろいろな特典を受けることができます。しかし、このステータスはPPを貯めた年の残りの月と次の年1年のみです。ステータスを維持するためには、毎年たくさん飛行機に乗らなければなりません。ところが、SFCを発行すれば特典の差が少しあるけれど、ほぼプラチナと同じくらいの特典をずっと受けることができるという、スーパーカードなのです。
このことを知ったのは小金虫58才でした。もっと早くに知りたかった!
4.SFCの特典
ともかくたくさんの特典があります。こちらで確認してください。
その中でもシニア旅行に必須のサービスを紹介します。
・プレミアムメンバー専用デスク
たいていの手続きはネットでできますが、うまく処理できなかったり、手続きの文面を読んでも理解できなかったりすることってありませんか。先日もJTBで購入した航空券の座席指定をしようとしたとき、「旅行会社に問い合わせてください」の文字がでてしまいました。
そこで専用デスクに電話しました。(ここの番号で延々と待たされるなんてことはありません)出発日が迫っていて満席に近い状態でしたが、すぐ並び席を指定してもらえました。
シニアにとってメールでの問い合わせより電話の方が安心できます。電話にでてくれる係の人の対応も素晴らしいです。
・優先チェックイン
空港のチェックインというと大勢の人が並んでいて、途中で列を離れることもできず、少しずつカウンターに近づいていくというのが当たり前でした。
しかし、SFCがあればビジネスカウンターに直行でき、手続きに無駄な待ち時間がありません。
・優先保安検査
成田空港には、スターアライアンスゴールドトラックが用意されています。通常の保安検査場のすぐ横にあり、入れる人が限られているのでスムーズ保安検査を受けることができます。また、両替所の奥に、ANA上級会員専用の保安検査場があり、そこはもっと空いています。
・ラウンジの利用
航空会社のラウンジは、通常ビジネスクラス、ファーストクラスの人のため用意されている場所です。出発前にゆっくり過ごせるよう飲み物や食べ物が用意されています。新聞や雑誌も置いてあり、自由に見ることができます。コンセントもあり、パソコンの利用やスマホの充電ができるようになっています。シャワー室も完備されています。
エコノミークラスのチケットしか持っていなくても、SFC会員なら利用できます。
シニアにとって、このラウンジの利用は、お財布にも優しく(タダですから)、旅行前の時間を有効に使うことができます。
・優先手荷物受取
ビジネスクラスの人には、スーツケースに赤いタグがつけられて、受取場でもエコノミーの人より早く荷物が流れてきます。SFCを持っていれば、チェックインの時にプライオリティタグをつけてくれるので、荷物もビジネスクラスの人と同じに扱ってもらえ、早目に受け取ることができます。
ここでも待ち時間の無駄が省けます。
・カレンダー・手帳のプレゼント
個人的にすごく気に入っているサービスです。4月から7月の間にネットで申し込みをします。スーパーフライヤーズ会員限定手帳(またはレフィルのみ)とカレンダー(壁掛け・卓上のいずれか)が貰えます。カレンダーなんていらないという人には、500マイルが12月にプレゼントされます。
小金虫は毎年このカレンダーを楽しみにしています。
5.小金虫の修行の仕方
2016年当時は株主優待券を購入して、羽田ー沖縄をプレミアム株主優待料金で乗るのが主流でした。
朝、家を出て羽田に行きます。
羽田ではプレミアムチェックインカウンターがあるので、そこからチェックイン、保安検査をします。
ANAラウンジでビールを飲みながら出発の時間まで過ごします。朝からビールです。
搭乗すると、CAさんから挨拶があり飲み物を聞かれます。迷わずスパークリングワインをお願いします。
離陸して、すぐ飲み物が提供されます。しばらくすると食事がだされます。時間によってお弁当の場合とサンドイッチなどの軽食の場合があります。
食事が終わり、ちょっとゆっくりするともう那覇に着きます。
那覇に着き、時間があればモノレールに乗って国際通りをうろうろか、アウトレット行きのシャトルバスに乗ってアウトレットで買い物するかどちらかの方法で時間をつぶします。時間がないときは、すぐ帰りの便のチェックインをすませ、またラウンジで時間をつぶし、羽田行きの便に搭乗します。
このように那覇での観光や食事にお金を使わないようにして修行しました。
また、全部このパターンで50,000PPを貯めようとすると費用がかさむので、夏の友達と家族旅行をANAで航空券をとってPPの足しにしました。
若い人たちは、PP単価を低く抑えるため、海外発券や海外タッチなど海外修行を混ぜます。しかし、一人で海外はなーという方、仕事が休めないから土日修行オンリーという方は沖縄単純往復をお勧めします。
6.修行前にやっておくこと
①ANAカードを発行します。いろいろ種類がありますが、王道はANAゴールドカードです。その中でも「ANA VISAワイドゴールドカード」です。カードを発行すると自動的にマイレージクラブ入会になります。以前にマイレージクラブに入会していれば、カード申し込みの時に申告します。
また、2つ以上のANAマイレージクラブの番号を持っている場合は紐付けの手続きをし、メインカードを決めます。
クレジットカードの種類によって、貰える搭乗マイルやプレミアムポイントが違ってくるので、ここはケチらずゴールドカードを発行します。
②航空券の予約をします。航空券は間際に買うと高いです。また、沖縄は夏に人気があるので7,8月は高くなります。うまく安い時期を探して予約をします。
プレミアム席の場合、羽田や那覇の空港でANAラウンジが使えます。ラウンジが使えると、待ち時間もゆっくりできます。国際線のように食事ができるわけではありませんが、ビールなどの飲み物とおつまみのあられが置いてありますので、自由に飲んだり食べたりできます。
プレミアム席でゴージャスな修行するもよし、普通席で体力勝負の修行するもよし、海外をまぜるのもよし、それぞれの考え方、資金、体力との相談で修行方法を決めるといいと思います。
7.費用
①全部プレミアム席で沖縄往復で行うパターン(スーパーバリュープレミアム28)
航空券 羽田ー那覇の場合大体8~9回の往復
36,000円(平均するとこれくらいの単価になります)×18回=648,000
pp単価
合計648,000÷50,000=12.95
通常はこれくらいになります。ちょっと高いですね。
以前は株主優待券を購入してもプレミアム株主優待割引で乗るのが効率的と言われていましたが、現在はスーパーバリュープレミアム28のの方がPP単価が低くなっています。
2月23日 15:35羽田発は35,090円はとれますが、帰りの便は満席となっています。プレミアム席は席数が少なく、人気があり、休日の夕方の沖縄発の便は満席のことが多いです。
②回数が増えるけど単価が下がるパターン(普通席スーパーバリュー)
土日でも午後3時過ぎの便が10,000円を切っています。
2月23日 15:35羽田発は9,990円 20:55沖縄発は14,790円 合計24,780円
1,476PP×2=2,952PPです。PP単価は8.3円です。羽田までの交通費を合わせても45万円あれば取得できます。
ただし、これだと17往復必要です。
③費用は考えず旅行を楽しむパターン
普段から旅行回数が多い場合は、修行の1年はともかく航空券をANAかスターアライアンスでとり、不足分を国内往復を足していくパターンです。
小金虫は6回の羽田ー沖縄、シンガポール、ハワイと行っても、まだ500PP足りませんでした。そこで、費用を抑えるためフライトマイル・プレミアムポイントシュミレーションで計算し、福岡往復を足しました。
取得マイルや取得PPの計算ができます。
航空券の取り方によってPP単価を10円以下に抑えることができ、たくさんの修行した人達がブログ等で紹介しています。
8.まとめ
・SFCは取得以降、上級会員としてのサービスがずっと続くので、50万円前後の支出は決して高くはありません。家族カードを発行すると家族もSFC会員となり、同じサービスが受けられます。修行したのは小金虫一人ですが、我が家は全員はSFC会員です。
・50代はまだ仕事をしているので、時間の制限があります。忙しいからリタイヤしてからでも修行すればいいのではという考えもあると思います。しかし、現役だからこそ50万円の支出も可能だし、何より早くSFCになり、長くサービスを受けるほうがお得だと思います。
・30代、40代の人たちがいろいろ工夫してPP単価を抑えた修行をしています。SINタッチ(シンガポール日帰り)やシドニータッチなどの方法も紹介されています。「SFC修行・費用」で検索するとたくさんの事例を見ることができます。自分に合った修行を見つけてください。